インターネットの世界
内海善雄国際電気通信連合前事務総務局長の「国際都市ジュネーブから見える日本の姿」と題しての講演から
内海善雄氏は1942年に高松市に生まれ、東京大学法学部を卒業後、東芝を経て1966年に郵政省に入省し、シカゴ大学大学院にて1972年に政治学を修められました。 戻ってから通信行政の主要ポストを歴任し、わが国が欧州諸国に比較して10年早く通信自由化を実現することに多大な貢献をしました。また情報通信分野の発展促進のための税制、財政投融資制度、補助金などの 電気通信育成諸制度をわが国ではじめて創設し、わが国は世界に冠たる多様で安価な情報通信サービスを実現するに至りました。 1998年ミネアポリス全権委員会議でITU事務総局長に選出されました。
内海氏が事務総局長として準備した国連世界情報社会サミットは、175カ国の首脳が、2015年までに世界中の人たちがインターネットでつながり、あらゆる情報にアクセスできる、より公平で、より正義の実現する情報社会を建設するために協力し合うことが約束されています。
国連は世界政府を目指し、発展途上国にとってはメリットがあるが、先進国にとってはまた別の意味を持っています。
8年前まではインターネット情報は極めて高額の通話料がかかっていましたが、今では無料で世界の情報を手にすることができる仕組みが構築されています。
国連情報社会サミット(WSIS)は情報社会がはらむ諸問題を解決すするための国際戦略を世界中の首脳が集まって協議し、行動計画を採択するため開かれものでこれまで2回(2003ジュネーブ、2005チュニス)行なわれました。
このサミットは発展途上国にとっては一気に情報社会に仲間入りでき世界のマーケットに参加できるメリットがあります。
例えば、エジプトでは通信情報技術大臣を置き、固定電話15%、携帯電話28%の普及率ですが、インターネットユーザーはこの5年で、150万人から650万人に増加させています。
本日のテーマの「国際都市ジュネーブから見える日本の姿」の結論は「何も見えなかった」が答えになります。
国際社会から見た日本は異質で、真面目で、お人好しで、馬鹿正直であります。
広大な地続きで、子供のころより競争社会を意識して育ったアングロサクソン系の人々の社会の違いを見せ付けられました。 国連の世界経済状況報告の中で、ドイツの首相は日本を忘れてはいけないと注意を促していますが、それほど日本の存在は近年希薄になっていると伝えられています。 日本ナッシングです。 世界は日本の弱い所ばかりを強調し、盲目的に従っています。
ジュネーブのあるスイスは実際には大変な国で、ウイリアム.テルで知られるように貧しい国だから知恵を絞って活躍をしています。 スイスは色々の民族が攻め立てこれと戦ってきました。 今では、国際都市の看板の下に金融の要としての地位を擁し、 表面はニコニコして如何に上手くお付き合いをするかに徹し中立で清潔なイメージを与えています。
ヨーロッパのナショナリズムは日本で考えられている意味と発想が違います。 完璧主義ではなく、自分さえ良ければそれで良いと考えられています。 スイス人口の半分は外国人で中立国の看板の下で、皆兵制度を引き、兵器の部品作りで軍事産業を発展させています。 皆と仲良くすれば良いとする日本とは全く異なります。 日本では食料の40%。エネルギーの90%を外国依存で生活しています。 何千年もの間、他民族と戦ってきたヨーロッパの国々と島国の日本とは可なりの意識の相違が生じてきたのはいたし方がないとの見方もできますが、謙虚は日本国内だけの話で、経済大国日本から世界に発信するメデァを広げアフリカのコンゴですら数チャンネルを持っている衛星チャンネル一つとっても拡大を目指すべきだと思います。
それには言葉の問題を超え、周波数サイクルや電波の割り当て交渉に世界に通じる顔が必要で、ただ謙虚のみでチャンネル要求もしない現状を打破すべきであると思います。
講演を聴いて、グローバル化はあらゆるところで確実にすすんでいること実感しました。


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