最近の世相から
2月24日各社のメデァは一斉にロス疑惑の報道を伝えた。
私達は一瞬、何のことかと目を疑った。 それは27年前の出来事の事件であり、アメリカでの妻の殺人事件であったが、疑惑を残したまま、無罪判決を日本で受け平和に暮らしていた人間のことだったからである。 法律は各国ごとに定められているから日本で無罪が確定していてもアメリカでは疑惑のまま、更に時効がない法律の傘の中では新証拠証言がでれば再逮捕という今回の事件に繋がる。 グローバルの世界といっても実際の日常生活での行動範囲は狭いので、知識の足りなさをしきりに反省しながら報道を見る。
2月19日イージス艦の衝突事故が伝わる。
イージス艦といえば世界最先端技術の粋を集めた船と聞いていた。
それが何故漁船と衝突をしたのか解り難い話である。 漁船に積んだレーダーすら魚群を映し出している。 敵のミサイルを的確に捉え、人工衛星を破壊できる精度と漁船を回避できない誤差の大きさを漠然と感じる。
要は優れた機械も人間が操作して初めて成果が得られる訳だから、そこには機械の性能の問題ではなく、人間性の欠陥を感じる。 確かに文明の発達のお陰で生活も健康も昔とは比較にならないほど便利になっている。 しかし、自分を守るがために他人を危めたのでは人間の温かみを感じない。
指示や命令が徹底していなかったから事故が起きたのではなく今回のこの事件は人間性欠損の問題だと思う。
2月26日の報道に薬害C型肝炎の問題で製薬会社に3859人もの詳細な経過観察資料があることを01年に厚生労働省は知りながら放置していたという報道が乗っていた。 このうち159人が肝炎の急性症状を発症したという記事である。 年金問題と併せて自分達を守るために大勢の人間を傷つけていることに気がついていないように思われる。
そんな中で、2月27日の日経(夕刊)の一面に新型万能細胞(ips細胞)に関する記事が載っていた。 ips細胞は身体の組織に成長できるものとして脳神経や角膜などが再生でき、この技術の実用化を目指した研究が加速していると伝えられている。 この細胞移植が実現すればいままで難病とされていた患者救済の輪が広がり、臓器移植と絡んでの倫理規定にも触れず多くの患者に与える喜びは大きいと思われる。
人間の計り知れない知恵は人間を救う為の暖かい思いやりから生まれ発展させたいものだと思っている。
2月27日NHK(pm7:30)現代クローズアップで障害者支援のあり方が放映されていた。 障害者の社会復帰についての問題点を問う内容だった。
従来は、障害者が病院から社会復帰しようと努力をしても地域社会との和合が思うように取れずお互いに悩んでいる様子が紹介されていた。 そこで、障害になるトラブルをホームケァやボランテァが中心になって、病院、行政、企業、不動産屋及び地域住民をネットワークで結び、極め細かい話し合いで解決していく過程を伝えているものである。 不動産屋が面倒さを避けて貸し渋っているのを説得し、企業にはメリットのある仕事と結びつけ全体の環を拡げようと努力を重ねている。 センターに地域住民からのごみ分別の苦情があれば飛んでいってごみを分別し、互いに細かく説明をして納得を得る涙ぐましい努力である。
しかし、ネットワークの根底には人間性があり、全ての人々が社会復帰の過程をほのぼのとした気持ちを覚えながら見守っているのを感じる。


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